10年後も三陸の天然ウニを食べられるだろうか
今日は少しだけ、今シーズンの現状というか、普段あまりお見せしない裏側のお話をしたいと思います。
SNSでは綺麗に並んだ瓶ウニを投稿することが多いのですが、実は毎日がそんな理想的な状態ではありません。
写真のように、細かかったり身が崩れていたりするウニが入荷する日もあります。
もちろん、形が崩れていてもウニはウニです。味が落ちるわけではありません。特に今シーズンは水揚げが少なく、こうしたウニでも高値で仕入れることになります。
それでも、当店では一粒一粒を箸で並べながら瓶詰めしています。
できるだけ綺麗な状態でお届けしたい。
お客様に「ここから買って良かった」と思っていただきたい。
そんな思いから、細かく砕けたものは、可能な限り取り除いてから瓶詰め加工しています。
その結果、仕入れたウニのすべてが商品になるわけではなく、実際に瓶ウニとして出荷できる量は思っている以上に少なくなります。
毎日、粒が揃った立派なウニばかり入荷出来たらどれほど嬉しいだろう…と思いますが、自然相手の仕事なのでそうもいきません…
浜の状況に一喜一憂しながら、その日の中でできる限り良いものを選び、お届けしています📦
そして最近、こういう状況が続く中で考えることがあります。
それは、10年後も三陸の天然物のウニを当たり前に食べられるのだろうか、ということです。
海の環境も変わっています。
漁師さんの数も年々減っています。
私たちが扱うウニは、誰かが海に出て採ってくれなければ始まりません。
当たり前のように届くように見えるウニも、その裏では漁師さんたちの大変な努力があります。
だからこそ、その価値をきちんと伝えていきたい。
そんな気持ちが年々強くなっています…
商売って難しい。と思う日はたくさんあります。
それでも、良いウニが沢山入った日にはやっぱり嬉しくて、完成した瓶ウニを見て思わず顔がほころびます。
これからも浜の恵みと漁師さんへの感謝を忘れず、その日できる限りの良いものをお届けしていきたいと思います。
(あっという間にもう6月…三陸のウニの漁期は、あと約3ヶ月。どうにか浜状況が良くなって欲しいと願うばかりです。)

